願うと同時に、私にできること

2023.02.28(火)

ひふみ

Writer:hifumi

私は大学生時代に、土曜日の午後から夕方まで、地域の体育館にて、子供達と遊ぶボランティア活動に携わっていました。

お子さんの年齢層は、小さくて3歳くらいから大きくて小学6年生くらいまでの幅広い年齢層でした。 
とにかく子供達は元気で、大人の場合は疲れたら少し座ったりして休憩をするけど、子供は動きながら体力を回復しているのかと思うほど、底なしのエネルギーを感じました。

七夕やクリスマスなどの季節に応じた催しなども活動のスタッフさんや学生同士で企画したりしました。
手話の要素を取り入れた踊りなどを考えてイベント時に子供たちと歌って踊ったことがとても印象深く記憶に残っています。

いろいろな子供が遊びに来ていて、その中には、最初は遊びにくる子供側の立場でしたが、月日がたち、中学生になると、逆の立場であるボランティアスタッフになった男の子もいました。

人は満たされると、満たす側になっていくのだなぁと、そのことにとても感動を覚えています。

他に印象に残ったのは、ある男勝りな女の子でした。遊びに来る子供達の中には、親が共働きであったり、単親家庭だったりする家庭の子供もいて、その子は、母親と弟の3人暮らしだったと思います。
電話番号を教えて欲しいと言うので、教えると、後日、その子から電話がかかってきました。
まるで遊んでいる時の様子で、嬉しそうに次々と色んな話をしてくれました。
そして、話題につまると、漫画を持ってきて、漫画の朗読を始めたりしていましたね。
とてもとても長電話になってしまったのですが、きっと、親御さんとのコミュニケーションの機会が少なくて寂しさを感じていたのだと思います。

最近、知った考え方なのですが、人にとって自立とは、人に依存しないことでは無く、依存できる人や場所がたくさんある状態とも言えるそうです。

夫婦共働きがスタンダードになっている程に親子のコミュニケーションの機会が希薄になりつつある今現在、皆の心豊かな未来の為にも、地域福祉やコミュニティーにより子供たちが家族だけではない多くの繋がりを感じ、心を預けられる機会がたくさん生まれますように、と願うと同時に、私にできることで、何かを担っていきたいです。