ノートテイカーから得たコミュニケーションを通して

2023.03.31(金)

ひふみ

Writer:hifumi

私は大学時代に「ノートテイカー」という学内アルバイトを行っていました。
聴覚に障害のある学生さんの授業時に横に座り、先生の喋る内容を即座にまとめ、ノートに文字を書き、見てもらって伝えるというお仕事でした。

一年間行わせていただいたのですが、担当させていただいた授業は語学の中国語の授業でした。 
同じ文字でも細かな発音の違いで、意味が変わってくる、中国語はとてもお伝えするのが難しい授業でしたが、担任の先生や、もう一人のノートテイカーのアルバイトの方や、同じ授業を受けているご友人さん達の手厚いご協力もあり、授業は毎回、丁寧でとても分かりやすく、あたたかい雰囲気でした。

難聴の学生さんも休むことなく一年間授業に参加されていました。
とても集中力が必要な難しい仕事でしたが、私も皆様のおかげさまで、一年間続けることができました。

授業の補助を担当させていただいた難聴の学生さんとのコミュニケーション手段は主に筆談やメールのやり取りでした。
メールの文章がすっごく表現豊かで、普段、声として音にできない自身の本当の感情や想いをひしひしと読み手の心に深く豊かに届けてくださるので毎回の文章のやり取りが感動の連続でした。
声にできなくても、すぐに言葉で思いを伝えられる方法が、たくさんある今の時代は本当に有難いものですね。

この便利さ、心を持って上手に扱っていきたいものですね。