ひふみそのときの考え

私は大学三年生の夏、通っていた大学の教授が運営されていた、町おこし関連のＮＰＯ法人のインターンシップに参加させていただきました。
その夏においての法人の主な活動内容は、私の通っていた大学も建っている人工島のオススメスポットが掲載された、タウンマップの製作でした。

私たち学生の役目は、数人でチームを組み、島の街歩きをしながら、道行く住民の方へ、インタビューを行い、情報収集をしていくことでした。
学生たちから集められた情報をもとにデザインの業者の方がマップの製作を行ってくださいました。
活動を始めたばかりの頃は、話もしたこともない住民の方にいきなり声をかけに行くのは結構、勇気が必要だったのですが、
チームの仲間達とインタビューのやり方を相談し合ったり、同伴してくれた教授が優しいお言葉で背中を押してくださったり、挑戦しようとする姿勢を褒めてくださったことがとても励みになり、沢山の住民の方から島の面白い情報を聞かせていただくことができました。
島の街のおすすめの場所や、きれいな景色はここから見られる等、さらには、珍しい動物も実は見ることができるとか、声をかけさせていただいた人、それぞれの思い出の込められた情報がとても興味深く、
私はこの活動を通して、人に話しかけに行くことの楽しさを深く味わうことができました。島の企業や学校、お店の方のお話も聞かせていただけてとても社会勉強にもなりました。

この活動で完成したマップは人生の宝物として、今も保管しています。
この活動が終了した後も、一緒にチームを組んだ友人達と交友が深まり、卒業旅行にも一緒に行ったのですが、
その友人の一人が、「インターンから出会った友人グループと大学卒業まで過ごせた日々が人生の今までで一番楽しい思い出になった。」と言ってくれた時は、なんだかとても嬉しかったです。

インターンが終わった後も、大学卒業まで、島のボランティア活動等の活動に参加させていただきました。
その時に知り合わせていただいた議員さんと、最近、約10数年ぶりに再会し、選挙活動のお手伝いの仕事をさせていただきました。
私がインターンの活動で鍛錬できた、人に話しかけにいく力もたくさん活かすことができました。
様々な出会いと経験を積ませていただき、誠に感謝でした。

勇気を出して一歩踏み出すと、多くのかけがえない物を得られる可能性が高い。
大切なことを学べた、とても素敵なインターンでした。