公明新聞 北斗七星 2025.1.6より
2025.01.06(月)
一日中、スマートフォンを手放せない=インターネットとつながっている=人が何と多いことか。
コンピューター界にウィンドウズ95が登場し「日本のインターネット元年」とされる1995年から今年で30年になる
◆「日本のインターネットの父」と呼ばれる村井純・慶応義塾大学教授の近著『インターネット文明』を開いてみた。
「インターネットは『酸素』と同じ」ということを世界中が深く知ることになった出来事の一つが、新型コロナのパンデミックだと解説している
◆パンデミックは、地球規模で経済活動にダメージをもたらし「人とモノの流れ」が滞ったが、「情報の流れ」は止まらなかった。
自宅から出られなくなると、仕事、教育、買い物、各国の感染状況の確認もインターネットが頼りになった。
ワクチンは各国の研究機関がネットでつながっていたためスピード開発できた
◆インターネットの未来について村井氏は、人の健康、地球環境、経済発展に貢献するには、グローバルな視点で取り組むべきだと強調。「濫用.・悪用」対策の重要性も指摘している
◆ネット空間に国境はない。
それが分断の危機にさらされてもいるとし、いま「生命と地球のために」という視点が大切だと訴えている。(I)